ニッケル201キャピラリーチューブ 説明
ニッケル201キャピラリーチューブとは、ニッケル201合金から作られた高精度の小径チューブのことで、炭素含有量の少ない商業純ニッケル材料です。この合金はUNS N02201として指定されています。ニッケル201は、基本的にニッケル200(UNS N02200)に似ていますが、炭素含有量を減らす改良が加えられているため、高温での粒界炭素による脆化の影響を受けにくく、315℃を超える環境での使用に適しています。ニッケル201は、苛性ソーダや塩素に対して良好な耐食性を持つ。特に隔膜電解法による苛性ソーダ製造装置用材料として多く使用されている。
ニッケル201キャピラリーチューブ仕様
グレード
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ニッケル201
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形状
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キャピラリーチューブ
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比熱(J/kg・K)
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456
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抵抗率(μΩ・cm)
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9.5
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熱伝導率(W/m・K)
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60.7
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ポアソン比
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0.28
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キュリー点 (℃)
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360
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融点(℃)
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1433-1444
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サイズ
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シームレスパイプ
外径:6-630、肉厚:0.3-100mm
キャピラリーチューブ
外径:0.2-6、肉厚:0.02-2mm
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化学成分
-
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C
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Si
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Mn
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S
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Ni
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Cu
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Fe
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最小
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-
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-
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-
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-
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99
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-
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-
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最大
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0.02
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0.3
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0.3
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0.01
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-
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4.6
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0.4
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ニッケル 201 キャピラリー管用途
- 化学処理:耐食性が重要な苛性ソーダ、塩素系溶剤、その他の過酷な化学薬品を扱う装置や配管システムに使用されます。
- エレクトロニクス高い導電性が要求されるリード線、電池接続部、変換器などの部品製造に使用。
- 航空宇宙高温や腐食性燃料に耐えなければならない油圧システムおよび燃料ライン。
- 食品加工:ニッケル201は食品媒体や衛生化学薬品に 耐性があるため、機器や貯蔵タンクに使用される。
- 発電:熱伝導性に優れ、高純度の水や蒸気による腐食に耐える材 料を必要とする発電所の部品。
- 水処理:海水淡水化プラントや水処理施設では、汽水や海水を含む様々な種類の水による腐食に耐える部品が必要とされる。
ニッケル201キャピラリーチューブの 梱包
当社のニッケル 201 キャピラリー管は、製品の品質を元の状態で維持するため、保管および輸送中に慎重に取り扱われます。