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溶融酸化物電解における酸素発生のための新しい負極材料

タイトル 溶融酸化物電解における酸素発生のための新しい負極材料
著者紹介 アントワーヌ・アラノーレ,ラン・イン,ドナルド・R・サドウェイ
雑誌 自然
日付 05/01/2013
土居 10.1038/nature12134
はじめに 溶融酸化物電解(MOE)は、酸化物原料から液体金属を直接得るための先進的な電気冶金法である。この技術は、従来の抽出冶金と比較して、大幅なプロセスの簡素化とエネルギーの節約を提供する。MOEは、鉄鋼生産におけるCO2排出の削減、カーボンフリーの金属の生成、宇宙用途の酸素生成に有望である。以前は、MOEは、消費されるか(合金鉄やチタン用のグラファイトのような)、広範に使用するには法外に高価な(鉄用のイリジウムのような)陽極材料を利用していた。MOEによってカーボンフリーの金属生産を達成するには、酸素の発生を促進しながら完全性を維持する陽極材料が必要である。鉄の製造には、摂氏1,538度を超える非常に高いプロセス温度、このような条件下でのアノード分極下でのほとんどの金属の固有の腐食、および多くの耐火性金属または炭素と接触した場合の酸化鉄の自然還元という、特有の困難がある。本研究では、MOE内での鉄抽出と酸素発生における劣化を最小限に抑えたクロム系合金陽極を紹介する。これらの陽極の安定した性能は、コランダムとして構造化されたクロム(III)とアルミニウム酸化物の電子伝導性固溶体の形成に起因する。これらの結果は、鉄鋼製造のためのMOEのスケールアップの実現可能性を支持し、高品質の金属を生産しながら温室効果ガス排出を緩和するための重要な材料ソリューションを提供する。
引用 アントワーヌ・アラノーレ、ラン・イン、ドナルド・R・サドウェイ。溶融酸化物電解における酸素発生のための新しい陽極材料。Nature.2013.Vol.497(7449):353-356。DOI: 10.1038/nature12134
エレメント アルミニウム(Al) , カーボン(C) , クロム(Cr) , イリジウム(Ir) , 酸素 (O) , チタン(Ti)
材料 金属と合金
テーマ 環境・グリーン素材 , 構造材料
産業 鉄鋼・合金メーカー , スペース , リサーチ&ラボラトリー
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