LSO:Ceシンチレータ結晶の説明
LSO:Ceシンチレータ結晶は、放射線検出やイメージング用途で一般的に使用されている材料です。LSO:Ceシンチレータ結晶は、ガンマ線やX線などの電離放射線に曝されると発光するシンチレーション結晶です。LSOは、他のシンチレーション材料と比較して、高い光出力、速い減衰時間、優れたエネルギー分解能、低い残光、高密度などの利点があります。その結果、LSO結晶は、PETスキャナーのような医療用イメージング装置や、セキュリティや環境モニタリングのアプリケーションで一般的に使用されています。
LSO:Ceシンチレータ結晶の仕様
結晶系
|
単斜晶系
|
融点
|
2070
|
密度 (g/cm3)
|
7.3~7.4
|
硬度 (Mho)
|
5.8
|
屈折率
|
1.82
|
光出力(NaI(Tl)との比較)
|
75%
|
減衰時間 (ns)
|
≤42
|
波長 (nm)
|
410
|
反放射線 (rad)
|
>1×108
|
LSO:Ceシンチレータ結晶 応用例
1.陽電子放出断層撮影(PET)検出器:LSO:Ce結晶は、陽電子を放出する放射性核種の崩壊時に発生する消滅光子を検出する検出器として、PETスキャナーで一般的に使用されています。
2.ガンマ線検出:LSO:Ce結晶は、ガンマ線スペクトロメトリー装置にも使用されています。LSO:Ce結晶は、様々な放射性物質から放出されるガンマ線を効率的に検出・測定することができます。
3.X線コンピュータ断層撮影(CT):LSO:Ce結晶は、CTスキャナーのシンチレーション検出器として使用できます。
4.高エネルギー物理学実験LSO:Ce結晶は素粒子物理学実験において、高エネルギー粒子の検出とそのエネルギーの測定に使用されています。
5.国土安全保障:LSO:Ce結晶は、空港、港湾、その他のセキュリティチェックポイントの放射線検出器に使用され、放射性物質のスクリーニングを行っています。その感度とエネルギー分解能は、潜在的な脅威を特定し、公共の安全を確保するのに役立っています。
LSO:Ceシンチレータ結晶の パッケージング
当社のLSO:Ceシンチレータ結晶は、製品の品質を元の状態で維持するために、保管中および輸送中に慎重に取り扱われます。