ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶の解説
ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶は、密度7.13g/cm^3の立方体構造です。密度が高く、ビスマスの原子番号が83であるため、BGOは高Z、高密度のシンチレーション材料です。ガンマ線吸収剤として非常に効果的です。BGOシンチレーション結晶の発光ピークは480nmで、PMTやSiPMと良好にカップリングします。他のシンチレーション結晶とは異なり、BGOはフォトピークで比類のない吸収率を示します。ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶は、機械的に堅牢で、非吸湿性です。また、劈開面を持たないため、様々な形状に加工することが可能です。
ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶の仕様
| 材質 | Bi4Ge3O12 | 
| 融点 | 1044℃ | 
| 熱膨張係数 | 7*10-6  C-1 | 
| 硬度 | 5モース | 
| 吸湿性 | なし | 
| 波長(最大発光) | 480nm | 
| 波長範囲 | 375-650nm | 
| 光収率 | 8~10光子/keV | 
| 減衰時間 | 300ns | 
| 光電子収率 | NaI(Tl)の15 - 20 | 
| 放射の長さ | 1.118cm | 
| 照射長 | 7.97g/cm^2 | 
| モリエール半径 | 2.259cm | 
| 光透過率 | 0.15 - 12.5μm | 
| 透過率 | >90 (0.35 - 9µm)% 以上 | 
| 反射損失/表面 | 6.8% | 
| 中性子捕獲断面積 | 1.47バーンズ | 
ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶の用途
放射線検出器
陽電子放射断層撮影装置(PET)に使用される。
コンプトン抑制分光計に使用
ガンマスペクトロスコピー
医療用イメージング
ゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶のパッケージング
弊社のゲルマニウム酸ビスマス(BGO)シンチレーション結晶は、製品の品質を元の状態で維持するために、保管中および輸送中に注意深く取り扱われています。
よくある質問
Q1 なぜゲルマニウム酸ビスマス(BGO)がシンチレータとして使用されるのですか?
BGOは、高密度、高原子番号、良好な光収率により、高エネルギー放射線を吸収し、可視光を放出する効果があるため、シンチレータとして使用されています。放射線の相互作用から検出可能な光を生成する能力があるため、ガンマ線の検出や医療用イメージングを必要とする用途に特に適しています。
Q2 BGOはシンチレータとしてどのように機能するのですか?
BGOは高エネルギー放射線(ガンマ線やX線など)のエネルギーを吸収し、可視光に変換することでシンチレータとして機能します。吸収された放射線は結晶中の電子を励起し、電子が基底状態に戻る際に光の形でエネルギーを放出します。この光を光電子増倍管やフォトダイオードなどの光検出器で検出し、放射線の強度とエネルギーを測定します。
Q3.BGOはどのような放射線検出システムに使用されていますか?
BGOは以下のような放射線検出システムで使用されています:
- PET(陽電子放射断層撮影)スキャナー
- 核物理学や医療診断用のガンマ線スペクトロメーター
- 画像診断用のガンマ線検出用CTスキャナー
- 空港やその他の公共の場で放射性物質を検出するセキュリティ・スクリーニング・システム
- 放射線レベルを監視するための原子炉や放射線療法
 
            
            
                仕様
                
| 材料名 | Bi4Ge3O12 | 
| 融点 | 1044℃ | 
| 熱膨張係数 | 7*10-6  C-1 | 
| 硬度 | 5モース | 
| 吸湿性 | なし | 
| 波長(最大発光) | 480nm | 
| 波長範囲 | 375-650nm | 
| 光収率 | 8~10光子/keV | 
| 減衰時間 | 300ns | 
| 光電子収率 | NaI(Tl)の15 - 20 | 
| 放射の長さ | 1.118cm | 
| 照射長 | 7.97g/cm^2 | 
| モリエール半径 | 2.259cm | 
| 光透過率 | 0.15 - 12.5μm | 
| 透過率 | >90 (0.35 - 9µm)% 以上 | 
| 反射損失/表面 | 6.8% | 
| 中性子捕獲断面積 | 1.47バーンズ | 
*上記の製品情報は理論値に基づくもので、参考用です。実際の仕様は異なる場合があります。